Jetson Nano 2GB をドングルを使用して無線LAN に接続し、他のマシンからSSH接続します。
無線LAN接続のためにドングルを購入
購入したJetson Nano 2GB には有線LAN 接続のためのポートは用意されているが、無線LAN モジュールは付属していない。なのでまずは無線LAN ドングルを購入することとした。
購入したのはTP-Link TL-WN725N
選定理由は下記サイト様で4GB 版のJetson Nano で動作することが紹介されていたため。5.0 GHz 帯には非対応で理論最高速度も150 Mbps に留まるなど現代の基準で考えると比較するといささか非力だが、安定動作を重視した。
ドングルの挿入と無線LAN 接続
購入後早速挿入。このドングルはUSB 2.0 とのことなのでどのUSB ポートに挿しても性能的には問題ないとは思うのだが、User guide に以下の記述があったのでとりあえずUSB 3.0 のポートに挿すことにした。
Any wireless networking or Bluetooth adapter should be connected to the USB 3.0 port (the single USB port that is not stacked) for better performance.
https://developer.nvidia.com/embedded/learn/jetson-nano-2gb-devkit-user-guide

ドングルの差し込み後に電源ケーブルを入れて起動すると、ドライバ等のインストールは必要なく自動で認識することを確認。GUI から接続したいネットワークのSSID を選択しパスワードを入力すれば、すんなりとネットワークに接続できる。
どの程度の速度が出るかをGoogle のスピードテストで確認。ネットワーク品質に大きく影響されるとは思うが、通常で使う分には問題なさそうな数値であることを確認できた。

他のマシンからのSSH 接続とX11 Forwarding
Jetson が無線LAN に接続できれば、当然他のマシンからJetson に対してSSH 接続することも可能なはずなので試してみる。まずはJetson のIP address を下記コマンドで確認。wlan0
の欄にIP address が表示されているはずなので控えておく。
$ ip -a
IP address が確認できたら他のマシンから下記コマンドでSSH 接続する。<username>
にはJetson 側で設定したユーザー名を、<ip_address>
には確認したIP address を入力する。パスワードを聞かれたら、Jetson 側で設定したパスワードを入力すれば接続完了。
$ ssh -Y <username>@<ip_address>
X11 Forwarding はデフォルトで有効になっているはずなので、下記コマンドを入力した際にその下の画像のような画面が現れればOK。
$ xeyes

ちょっとした問題点
実はここまでの設定では、Jetson の電源を入れただけでは無線LANに接続できず、GUI から毎回ログインする必要がある。それは流石に面倒なので電源ONで自動的に無線LAN に接続する方法を下記ページにまとめた。